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5月は新緑の季節 “新緑”ってどんな色?



“新緑”と聞くとどんな色が浮かびますか?


季節の移ろいが豊かな日本では古くから日本の文化や生活に基づいた日本特有の色彩があります。その中から今回は「新緑の色」をお話しします。



若草色(わかくさいろ)


早春に芽吹いた若草のような鮮やかな黄緑のこと。

古くからみられる伝統色で、基は平安装束の重ね色目「若草」が由来。

  • 春は若草

  • 夏は草色

  • 冬は枯野

とそれぞれ季節に合わせて色が変化していく。



浅緑色(あさみどりいろ・あさきみどり・せんりょく)


春に芽吹いた若葉のようなうすい緑色のこと。もしくは黄みがかった明るい緑色。

万葉集にも出てくる色名でその頃からの伝統色。対になる色は「深緑」。

春の柔らかな若葉、特に柳の若葉を指し前回ご紹介した「紅梅色」と合わせて初春によく用いられる。



萌黄色・萌木色(もえぎいろ)


萌黄色とは春先に萌え出る若葉のようなさえた黄緑色のこと。

平安時代から用いられた伝統ある色名。当時、新緑の若ぎ色ということから若さを象徴する色とされ、若者向けの色として愛好された。平家物語では若武者の象徴に。


また同じ読みの「萌葱色」は江戸時代に流行した青葱に由来する濃い青緑色を指す。



柳色(やなぎいろ)


晩春から初夏にかけての柳の葉の色を思わせる明るい黄緑色のこと。


古くからの色名で重色目や織色として平安時代に盛んに使われ、その記録が紫式部日記に残っている。重色目とは、平安時代の衣の表裏、衣2枚以上を重ねた際の色の配合。四季の草花樹葉にちなんで名付けられる。織色とは、染めた糸で折り上げた布帛・織物のこと。



若芽色(わかめいろ)


植物の若い芽のような淡い黄緑色のこと。早春に生えて手間もない草木の色を「若」と「芽」で重ねることで強調した色名。


「若葉色」「若草色」「若苗色」等の「若」がつく和色の中でも色味が薄く黄色に近い色。比較的新しい色で、近代になってから登場。

英色名では「sprout(スプラウト)」フランス語では「bourgeon(ブルージョン)」どちらも「芽」を指す。



若緑色(わかみどりいろ)


みずみずしい松の若葉のような明るく淡い黄緑異色のこと。


晩春の季語として若葉は使用され、本来は「松の新芽」だったが江戸時代に登場し、そのまま色名として定着。年を経た老いた松の色を「老緑(おいみどり)」と呼び対色になる。



日本には様々な樹木があります。例えばケヤキや楓、イチョウ、楠木、桜等。それらが綺麗な新緑の葉を付けるのは

ちょうど今頃です。公園や街路樹を見ると案外、すぐ新緑の緑を見る機会があったりします。


緑を見るとリフレッシュ効果を感じたり、気持ちが穏やかになったりすると言われており、この心理はWebサイト、ECサイト、SNS、アプリ、販促物等あらゆるマーケティングで使用され実証結果が出ています。


それ程までの効果がある「緑色」がたくさん茂る季節なので、お散歩をしたりするのも良いかもしれませんね。



今回ご紹介した「新緑の色」はほんの一部です。季節感のある販促物やWebサイトが欲しい等とお困りの際には macasell にお気軽にご相談ください。





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