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あずきの話



今日は「あずき」のお話しです。もうすぐ端午の節句、5月5日は柏餅を食べる風習がありますね。その柏餅の中身はあずきを炊いて練った「あんこ」です。



そもそも小豆は紀元前32年頃に書かれたとされている中国の農書に栽培方法が記載されている程、古くから食物として育てられていました。日本では最古の書物である古事記(西暦712年頃)にも記載されているとか。


「小豆」と書いて「あずき」と読みますが赤い色の豆であることから赤の「あ」、早く柔らかくなる意味の「つき」「ずき」から「あずき」と呼ばれるようになったと言われています。


また柔らかい豆なので、煮崩れしやすいことから「あずき」と呼ばれた等、諸説あります。


大豆より小さい豆なので「小豆」と書き、一部地域では現在も「しょうず」と呼ぶ場合もあるんだそうです。



そしてあずきの赤色は「魔除け」の赤とされ、中国では古くから解毒剤に。日本でも古来より薬として用いられてきました。太陽や火、血といった「生命」を象徴すると考えられ特別な食材として扱われるようになったそうです。



小豆の栄養素は食物繊維と糖質で構成された炭水化物が主成分、タンパク質が豊富で、ビタミンB群、ミネラル(鉄、カリウム、ポリフェノール)を含む為、低糖質、高タンパク、食物繊維が豊富であることから「健康食品」と言われています。


それらの栄養素を含む小豆は

  • 便秘解消

  • 貧血予防

  • エイジングケア

  • コレステロール低下

  • 冷え性改善

  • 高血圧予防

といった効果が期待されるため、美容やダイエット、体質改善を目的として食べることも多いとか。



その小豆は

  • 赤あずき

  • 白あずき

  • 大粒を「大納言」

  • 小粒を「小納言(普通あずき)」

として分類し、用途によって使い分けるそうです。また白あずきは希少で高級材料の1つです。



現在、小豆は様々な食べ方をしますが最初に思い浮かぶのはやはり「あんこ」ではないでしょうか。


【粒あん】

小豆の粒をなるくべく潰さないよう炊き上げたあんこのこと


【こし餡】

小豆を煮て潰し、布などで濾して皮を取り除き炊き上げたあんこのこと。

別名:小倉あん、練りあん


そしてそのあんこを使って端午の節句で食べられる「柏餅」を作ったり、桜餅・ようかん・おはぎ・おまんじゅう・あんころ餅・水無月・大福・きんつば・最中・今川焼き・たい焼き・どら焼き・あんぱん・小倉トースト等にして食べられます。


最近では「あんペースト」として和菓子屋などが販売していることも。


小豆は赤飯・おこわ・小豆粥・汁粉・ぜんざい・あんみつ・かき氷・サラダ等にして食べられたり、食べる以外にもお手玉の中身・楽器・枕の中身等として使われています。



古くから日本において欠かせない食材である小豆ですが、実は旧暦の1日と15日は「あずきの日」なんだそうです。


月の満ち欠けに合わせてお赤飯を炊いていたらしく、小豆を食べることで生命を守り、仕事を効率的にし、疲れを残さないようにしていました。


現在では、毎月1日を「あずきの日」とされています。



ちょうど今頃は桜餅や柏餅の季節。もう少し先になると水無月や水ようかんの季節に。今年の夏もきっと暑くなるでしょうから、あずきを食べて元気に過ごしたいですね。





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